在宅ワーク向けオフィスチェアの選び方とおすすめ5選【価格帯別】
在宅ワークを始めたころはダイニングチェアで何とかなっても、毎日何時間も座っていると腰やお尻がつらくなってくるものです。モニターやキーボードに比べて、チェアは体への影響が大きいわりに「何を基準に選べばいいかわからない」と迷いやすいアイテムでもあります。
この記事では、在宅ワーク用オフィスチェアの選び方を整理したうえで、1万円以下・2万円前後・3万円前後・5万円台・10万円超 の価格帯別に候補を5脚ピックアップしました。
この記事は、2026年9月時点でメーカー公式サイトやAmazon.co.jpの商品ページを調べてまとめた購入ガイドです。実際に座って比較したレビューではありません。座り心地には個人差があるため、可能であればショールームなどで試座することをおすすめします。
先に結論:価格帯別の候補
| 価格帯(執筆時点) | 候補 | ひとことで |
|---|---|---|
| 1万円以下 | アイリスプラザ OFC-M | とにかく安く、コンパクトに |
| 2万円前後 | イトーキ サリダ YL5A | 肘なし・省スペースでシンクロロッキング |
| 3万円前後 | イトーキ サリダ YL6 | 肘付きで長時間作業の基本を押さえた定番 |
| 5万円台 | イトーキ サリダ YL9 | ヘッドレスト・座面奥行き調整まで付いたフルスペック |
| 10万円超 | エルゴヒューマン2 プロ オットマン | 調整機能を全部盛りにしたフラッグシップ |
オフィスチェアの選び方
1. 座面の高さが自分の体に合うか
厚生労働省の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」では、椅子に深く腰かけて背もたれに背を当て、足裏全体が床につく姿勢を基本としています。解説部分では、床からの座面高は37〜43cm程度の範囲で調整できることが望ましいとしたうえで、これは「クッションが2〜3cm沈んだ状態の高さ」であり、市販品の表示は沈む前の高さが一般的なので注意、とも書かれています。
つまり、商品ページの座面高は実際に座ったときより少し高めの数字だと考えておくのが無難です。小柄な方は座面高の下限、背の高い方は上限を必ず確認しましょう。足が浮いてしまう場合は、フットレストを併用する方法もあります。
2. 背もたれとランバーサポート
腰の負担を減らすには、背もたれが腰のあたりをしっかり支えてくれるかが大切です。腰の位置に合わせて高さを動かせる「ランバーサポート」付きなら、体格に合わせた調整がしやすくなります。
3. ロッキング(リクライニング)の方式
背もたれが後ろに倒れる機能です。背もたれと連動して座面も沈む「シンクロロッキング」は、倒したときに姿勢が崩れにくい方式として、中価格帯以上のチェアで採用例が多い方式です。好きな角度で固定できるかもチェックポイントです。
4. 肘掛けの有無
ガイドラインでは肘掛けは「必要に応じて」とされています。肘掛けがあるとタイピング中の腕を預けられる一方、デスクの下に収まらなかったり、横幅が広くなったりします。部屋が狭い、デスクに椅子をしまいたいという人は肘なしも候補です。
5. 素材・床の保護・保証
背もたれがメッシュだと蒸れにくく、夏場も快適に使いやすいです。キャスターは床材によって傷の付きやすさが変わるため、フローリングならチェアマットの併用を検討しましょう。長く使うものなので、保証期間も比較しておきたいポイントです。
5脚のスペック比較表
| 機種 | 座面高(表記) | 肘掛け | ロッキング | ランバー | 本体重量 |
|---|---|---|---|---|---|
| アイリスプラザ OFC-M | 無段階昇降 | あり | 記載なし | 腰サポートバー | 約7.7kg |
| イトーキ サリダ YL5A | 41〜50.5cm | なし | シンクロ(最大131°) | 上下調節可 | 約11.3kg |
| イトーキ サリダ YL6 | 43〜51.5cm | あり | シンクロ(最大129°) | 調整機能の記載なし | 約16.6kg |
| イトーキ サリダ YL9 | 42.5〜51.5cm | 1Dアーム | 体重感応式シンクロ | S字カーブに沿う背もたれ形状 | 約21.5kg |
| エルゴヒューマン2 プロ オットマン | 45.5〜54.0cm | 4Dアーム | メモリーロッキング | 独立式 | 約24.9kg |
※2026年9月時点のメーカー公式・Amazon商品ページの記載にもとづきます。
【1万円以下】アイリスプラザ OFC-M
Amazonの商品情報によると、背もたれはメッシュ、肘付きで腰サポートバー付き。無段階昇降と360度回転に対応し、サイズは幅約55×奥行約61×高さ約98cm、重さ約7.7kgとコンパクトです。
【リニューアルでより頑丈に】アイリスプラザ オフィスチェア 肘つき メッシュ 通気性 クッション性 腰サポートバー 無段階昇降 360度回転 コンパクト OFC-M ブラック
- メッシュ背もたれ・肘付き
- 腰サポートバー
- 幅約55×奥行約61×高さ約98cm
- 約7.7kgと軽量
執筆時点で約6,000円前後※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Amazonで見る- メリット:圧倒的に安い/軽くてコンパクトなので狭い部屋にも置きやすい
- デメリット:リクライニングや細かな調整機能は期待できない/商品ページのメーカー保証欄は「なし」
- 向いている人:週に数日だけ在宅ワークをする人、とりあえずダイニングチェアから卒業したい人
【2万円前後】イトーキ サリダ YL5A
オフィス家具メーカー・イトーキの家庭向けシリーズです。公式情報によると、座面高は41〜50.5cm、上下に動かせるランバーサポートと、背と座が連動するシンクロロッキング(最大131°、初期位置112°で固定可能)を搭載。座面は45mm厚のクッションです。今回紹介するのは肘なしモデルで、幅59cmと比較的コンパクトです。
- 座面高41〜50.5cm(公式)
- 上下調節できるランバーサポート
- シンクロロッキング最大131°
- 最大3年保証
執筆時点で約1万8,000円前後※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Amazonで見る- メリット:2万円前後でランバーサポートとシンクロロッキングがそろう/座面高の下限が低め
- デメリット:肘掛けがない/ヘッドレストはない
- 向いている人:小柄な方、デスクの下に椅子をしまいたい人、予算2万円前後で機能を重視したい人
【3万円前後】イトーキ サリダ YL6
商品ページによると、背もたれはメッシュ形状のポリプロピレン、座面は30mm厚のモールドウレタンで、スリット入りの体圧分散構造を採用。シンクロロッキングは最大129°、初期位置108°で固定できます。座面高は43〜51.5cm、肘掛け付きです。
- 座面高43〜51.5cm
- 30mm厚モールドウレタン座面
- シンクロロッキング最大129°
- 肘掛け付き・最大3年保証
執筆時点で約2万8,000円前後※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Amazonで見る- メリット:肘付きで長時間のタイピングを支えやすい/国内メーカーの保証
- デメリット:ランバーサポートやヘッドレストの調整機能はない
- 向いている人:毎日フルタイムで在宅ワークをする人で、3万円前後に予算を抑えたい人
【5万円台】イトーキ サリダ YL9
同じサリダシリーズの上位モデルで、商品ページでは「長時間座る人のためのフルスペックモデル」と紹介されています。背もたれとヘッドレストには高機能エラストマー(TPE)を採用。ヘッドレストは7段階の高さ調整と4段階の角度調整、座面は5段階(50mmスライド)の奥行き調整が可能です。脚はアルミダイキャスト製で、座面高は42.5〜51.5cmです。
- エクストラハイバック+ヘッドレスト
- 座面奥行き5段階調整
- 体重感応式シンクロロッキング
- アルミダイキャスト脚
執筆時点で約5万5,000円前後※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Amazonで見る- メリット:ヘッドレストと座面奥行き調整で体格に合わせやすい/リクライニングして休憩しやすい
- デメリット:約21.5kgと重く、組み立ては自分で行う必要がある
- 向いている人:1日8時間以上座る人、休憩中にリクライニングして体を休めたい人
【10万円超】エルゴヒューマン2 プロ オットマン
商品ページでは「Ergohumanの全機能を搭載したフラッグシップモデル」とされています。独立式ランバーサポート、4Dアームレスト、ヘッドレストの高さ・角度調整、座面奥行き調整、座面の前傾チルト、メモリーロッキングに加え、収納式のオットマン(足置き)まで内蔵しています。サイズは幅70×奥行66.5×高さ115〜131.5cm、座面高45.5〜54.0cm、本体重量は約24.9kgです。
- 独立式ランバーサポート
- 4Dアームレスト・前傾チルト
- 収納式オットマン内蔵
- 座面高45.5〜54.0cm
執筆時点で約12万5,000円前後※価格は記事執筆時点のものです。最新の価格はAmazonでご確認ください。
Amazonで見る- メリット:調整できる箇所が非常に多く、集中モードと休憩モードを1脚で切り替えられる
- デメリット:価格が高い/座面高の下限が45.5cmと高めで、小柄な方はフットレストが必要になる可能性がある/サイズも重量も大きい
- 向いている人:身長が高めの人、チェアに投資して長く使いたい人、休憩時にしっかり足を伸ばしたい人
10万円を超えるチェアは、いきなり購入するのに勇気がいる価格です。家具のサブスクやレンタルサービスで同価格帯のチェアを一定期間使ってみてから判断する、という選び方もあります。
失敗しないためのチェックリスト
購入前に、次の4点だけは確認しておくと安心です。
- 座面高の下限・上限:今使っているデスクの高さと、自分の身長に合うか
- 本体サイズ:幅・奥行きが部屋やデスク下に収まるか(肘付きは特に横幅に注意)
- 組み立て:重量20kg超のチェアは1人で組み立てるのが大変な場合がある
- 床の保護:フローリングならチェアマットも一緒に用意する
よくある質問(FAQ)
Q. ゲーミングチェアとオフィスチェアはどちらがいいですか?
どちらが優れているというより、重視するポイントの違いです。長時間のデスクワークでは、座面高の調整範囲、腰を支える構造、通気性を基準に選ぶと、ジャンルにかかわらず比較しやすくなります。
Q. 腰痛がある場合はどれを選べばいいですか?
この記事では医学的な効果をお約束することはできません。腰の症状がある場合は医療機関に相談したうえで、ランバーサポートの位置を調整できるモデルを候補にするのが一つの考え方です。
Q. 座面高が高すぎる場合はどうすればいいですか?
厚生労働省のガイドラインの解説でも、椅子の調整範囲で合わない場合はフットレストの利用などで対応することが望ましいとされています。足裏全体を支えられる、すべりにくい足台を選びましょう。
Q. メッシュ座面とクッション座面はどちらがいいですか?
一般的にメッシュは通気性がよく蒸れにくい一方、クッション(ウレタン)座面はお尻あたりが柔らかいと言われます。今回紹介したイトーキのサリダシリーズは、背もたれがメッシュ系・座面がウレタンという組み合わせです。
まとめ
オフィスチェア選びでは、座面高が自分の体に合うかを最優先に、ランバーサポート・ロッキング・肘掛けの要不要を予算と相談しながら決めていくのがおすすめです。
- とにかく安く始めたいなら アイリスプラザ OFC-M
- 2〜3万円台で国内メーカーの安心感がほしいなら イトーキ サリダ YL5A/YL6
- 長時間作業を本格的に支えたいなら サリダ YL9 や エルゴヒューマン2 プロ オットマン
価格やカラー展開は変わることがあるので、最新情報は各商品ページで確認してください。